なぜつまらない物語書いてしまうのか。物語制作に潜む7つの罠とは?

scene214〜妄想のスペシャリスト〜

「いい? ジャスミンは妄想のスペシャリストだよ?」

「妄想のスペシャリスト・・・」

「何もなくたってかなりのところまで辿り着ける・・・無から有を生み出すといってもいいわね。バジルも見たでしょ? 一人芝居」

「確かに・・・あれは凄かった・・・」

「無から有・・・まさに錬金術師・・・さすが俺のジャスミン・・・」

「ちょっと〜〜〜いつの間にスマイルのものになったのよ〜〜〜」

「そうですよ! ずうずうしいですよ!」

「な、何だバジルまで・・・ちょっと言ってみただけだ!」

「あのね、今だから言うけど、バジルの話をした時ジャスミンの中では結婚まで行ったんだからね!」

「ええ〜〜〜!!!??? そ、そうなんですか!? ジャスミンさんオレと結婚したかったんですか!?」

「うん、南国の海で挙式あげて、そのままウミガメに乗って世界一周旅行とか言ってた」

「ウミガメで世界一周・・・」

「な・・・なにいい!! バジル貴様、カシスがいるのにジャスミンと結婚しただとおおお!!!」

「わわわわ〜〜〜!!!」

「スマイル落ち着けよ! 妄想の中でって言ってるだろ!?」

「ふ〜〜〜ふ〜〜〜・・・」

「何なんだよこの人・・・要するに、今のジャスミンの頭の中はスマイルは完全にゲイだから」

「くっ・・・た・・・頼むカシス・・・一刻も早くその誤解を解いてくれ・・・」

「だ〜か〜ら〜も〜〜〜分っかんないオッサンだな〜〜〜」

「お、オッサン・・・?」

「ジャスミンワールドではスマイルはゲイということで完全に出来上がってるんだからあたし達がいくら説明したところで聞く耳持たないってことなの!!」

「で・・・では一体どうすれば・・・」

「そりゃもう、直談判しかないでしょ?」




「うふふ・・・そうよね・・・人の生き方は自由だものね・・・その自由を奪う権利なんて誰にも無いものね・・・

 あの時・・・この前会ったとき・・・”本当はジャスミンとリンダ両方とも好きだった”って言ってくれたのは、きっと私を傷付けないため・・・

 そんな優しいところも好きだったなぁ・・・でも・・・そっか・・・主将は男の人が好きなんだね・・・その気持ち分かるわ・・・

 だって私も男の人が好きだから・・・見た目は男でも心は女・・・ずっと苦しんできたのね・・・その苦しみをあの素敵過ぎる笑顔で隠して・・・

 ううっ・・・辛かったわよね・・・周りからは理解されない人生・・・いいのよ主将・・・これからは私が傍にいてあげる・・・

 そしてその苦しみを半分にして分かち合いましょう・・・主将・・・私達、恋人同士にはなれなかったけど・・・でも・・・それ以上の関係になれるかも知れない・・・

 そう、親友という、かけがえのない存在に・・・」
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