「やられたっっ!! 初めっからこれが狙いだったんだ! あたし達の会話を盗み聞きして・・・」
「盗み聞きしてどうするの?」
「どうするって・・・どうすんだろ?」
「ストーカーが盗聴器仕掛けるなら、普通好きな相手の部屋でしょう? 何でタイムさんの部屋じゃなくて私なのよ」
「あ〜〜〜でもさ、その相手に恋人がいた場合、両方に仕掛けとけばさ、より一層プライベートを知ることができるじゃない?」
「だから、私はタイムさんの彼氏でも何でもないじゃない。それにペイザンヌ女史は手切れ金として1千万持ってきたのよ? 仮に私がこのお金を受け取ったとしたら、タイムさんとは今後一切会わないという暗黙の了解が成立するんだからますます意味が無いじゃない」
「だよね〜〜〜」
「何が ”だよね〜〜〜” よ。牛が欠伸したみたいな顔して」
「どんな顔だよ・・・と、とにかく! これで現行犯逮捕確定! 何たって盗聴器仕掛けていったんだからね! これはもう立派な犯罪ですよジャスミンさん!」
「お〜〜〜っほっほっほっほカシスちゃんたらおバカさんさん!!」
「げっ! この声は・・・」
「ペイザンヌで〜〜〜す! にゃんにゃん!!」
「ででで出た〜〜〜!! どっから? ねえどっから!?」
「落ち着けよジャスミン。どうやらこの盗聴器からっぽいぞ。やい! お前がペイザンヌか! 出てきやがれ!」
「あ〜〜〜らカシスちゃんたら随分気が短いのねんねん!」
「ね、ねんねん!?」
「どーよカシス。ウザいでしょ?」
「やだにゃ〜〜ジャスミンたら! あんなに仲良くなったのにウザいとか言っちゃダメダメ〜〜〜ン!」
「こ・・・これはかなりの強敵・・・」
「だから言ったでしょ? 朝イチから3時間もこれに付き合わされたんだから」
「心中お察ししますお姉様・・・でも! これでペイザンヌ女史は逮捕だ! この盗聴器が動かぬ証拠!」
「だ〜か〜ら〜カシスちゃんてホントおバカさんね〜〜〜んねんねん!! 無知とはオソロシヤ〜ウラメシヤ〜〜」
「うるせ〜〜〜!! 何だよさっきから!」
「あ〜〜〜ら知らないの〜〜〜?? 盗聴しただけじゃ犯罪にならないのよ〜〜〜ん!」
「う、嘘付け!」
「本当よ〜〜ん! 疑うんなら調べて見ることね〜〜〜ん!」
「何を・・・」
「・・・カシス、本当よ。盗聴だけじゃ犯罪にならないわ」
「ま、まじで!?」
「この前ニュースでやってたわ」
「ほ〜〜〜らねんねん!」
「あああ!!! ムッカつく!! くっそ〜〜〜!!! やい! ペイザンヌ! 何だってこんなことしやがる!」
「こんなこと〜〜〜?? ジャスミンにはちゃあんと説明したんだけどな〜〜?」
「聞いてないわよ」
「あ〜〜〜らとぼけちゃダメダメ! 姉として〜弟の恋人のことを知るのは当然の権利だって言ったでしょ〜〜〜?」
「だから! 私とタイムさんは何も・・・」
「タイムはね〜〜〜ジャスミンミン!」
「何?」
「あ〜な〜た〜に〜ゾッコンラブラブゥゥゥなのよ〜〜〜ん!!」
「え・・・」

